仕事内容

盲導犬訓練士とは、盲導犬の力を必要とする人のサポートが出来るように、
犬の訓練を行うことで盲導犬を育成する仕事です。

また、犬の訓練だけではなく、目の不自由な方に盲導犬への指示の出し方や一緒に暮らすために必要なルールなどの指導も行います。

犬の訓練・世話と、盲導犬を必要とする人へのフォローやサポートの2つが盲導犬訓練士の主な仕事内容となります。

盲導犬訓練士のなり方

盲導犬の訓練士・歩行指導員になるには、まず盲導犬育成団体(全国11団体)のいずれかの職員となる必要があります。

しかし、定期的に職員の募集をかけているわけではなく、希望してもなかなか機会が無いというのが実情です。

また、盲導犬育成団体に就職できたとしても、すぐに盲導犬訓練士になれるわけではなく、そこから3年間研修生として盲導犬訓練士の勉強をする必要があります。

盲導犬育成団体

  • 公益財団法人 北海道盲導犬協会
  • 公益財団法人 東日本盲導犬協会
  • 公益財団法人 日本盲導犬協会
  • 公益財団法人 アイメイト協会
  • 社会福祉法人 中部盲導犬協会
  • 社会福祉法人 日本ライトハウス
  • 公益財団法人 関西盲導犬協会(盲導犬総合訓練センター)
  • 社会福祉法人 兵庫盲導犬協会
  • 公益財団法人 九州盲導犬協会(総合訓練センター)
  • 公益財団法人 日本補助犬協会(横浜訓練センター)
  • 一般財団法人 全国盲導犬協会

必要な資格および資格の取得方法

盲導犬訓練士になるために必要な資格は特にありませんが、盲導犬育成団体に就職し、3年間研修を受けて盲導犬訓練士としての知識や資質を持つと認められることで、盲導犬訓練士になることが出来ます。

なお、公的な資格はありませんが、認定NPO法人全国盲導犬施設連合会に加盟している8団体では、各団体から資格審査員を出し、その審査に合格した者を「盲導犬訓練士」「盲導犬歩行指導員」と認定しています。

向いている人

盲導犬訓練士は、犬はもちろんですが、人とのコミュニケーションも取る機会が多いので、若い人からお年寄りまで幅広い人とのふれあいが得意な人が向いていると言えます。

また、犬を訓練していくには、根気が必要です。
何度も失敗し、繰り返し訓練を行っていく我慢強さを持っている人の方が盲導犬訓練士には向いているでしょう。

盲導犬はおよそ1年間をかけて訓練しますが、時には盲導犬には向いていない犬も出てきます。
1年間の訓練の中でそういった犬を見極めるための能力も必要です。