ドッグトレーナーとは

ドッグトレーナーとは、ペットとして飼われている犬を預かってしつけ、訓練を行う職業です。人と犬が楽しく暮らすためのマナーを教え、犬の問題行動を直していきます。また、犬だけではなく、飼い主にもしつけの仕方や犬とのかかわり方をアドバイスします。犬と飼い主、両方の関係性を取り持つ役割を果たします。

ドッグトレーナーと犬の訓練士の違い

よく混同して使われますが、ドッグトレーナーと犬の訓練士は全く異なる職業です。

訓練の対象 訓練内容
ドッグトレーナー 「家庭犬」ペットとして飼われている犬 トイレ・散歩・留守番などのマナー
犬の訓練士 「使役犬」盲導犬などの補助犬や警察犬 人のサポートや特定の仕事

仕事内容

具体的には、服従訓練、トイレ訓練、問題行動の修正の3つからなります。

  • 服従訓練…お座り、待て、伏せなどの命令に従わせる
  • トイレ訓練…決まった場所で排せつさせる
  • 問題行動の修正…吠え癖や噛み癖を直す

ドッグトレーナーの年収

ドッグトレーナーの平均年収は、およそ200万から300万円前後と言われています。業種によっても様々ですが、就職先は個人経営が多いのでサラリーマンの平均年収に比べると若干年収が低くなります。ただし、ペットのマーケットは年々拡大傾向にあります。したがって、これからはドッグトレーナーの需要も高まり収入があがるかもしれません。

ドッグトレーナーになるには

ドッグトレーナーになるために必要な資格はありませんが、実際に就職したり独立を考える場合は、知識スキルが必須です。そのため、スクールや通信講座に通って民間資格を取得する人が多いようです。以下は、ドッグトレーナーになるまでの流れです。

ドッグトレーナーに必要な資格とは

先ほども申しましたが、ドッグトレーナーになるために必要な資格はありません。ここでは、ドッグトレーナーの資格を取ろうと考えている人向けにいくつか民間資格を紹介します。

JKC公認訓練士

JKC公認訓練士は、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JAPAN KENNEL CLUB)の公認資格の一つで、訓練士として働く上では最も知名度と信頼がある資格です。この資格は民間資格となっています。
公認訓練士は技術と経験のレベルに応じて6種類の階級に別れています。2017年度に一番上の階級である師範に登録されたのはわずか3名のみと狭き門。自分を高め続けられるのも、この資格の魅力です。

JCSA認定ドッグトレーナー

JCSA認定ドッグトレーナーは、日本キャリア技能検定協会が認定を行っている資格です。
この資格は、スクールや通信講座で取得することが可能です。また、ペットのしつけに重点を置いているので多くの人が受講しています。

ドッグトレーナーライセンス

日本ドッグトレーナー協会が認定する民間資格です。3つの難易度に分かれており、基礎知識から実務レベルまで幅広く対応しています。
この資格は、一般家庭犬に重点を置いており、オンライン講座とスクーリングの2種類を受講することで認定試験を受けることができるようになります。