JKC公認訓練士とは?

JKC公認訓練士は、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JAPAN KENNEL CLUB)の公認資格の一つで、訓練士として働く上では最も知名度と信頼がある資格で、この資格は民間資格となっています。
資格を取得した方は訓練士と呼ばれており、犬のしつけを仕事として行うことのできる資格となっています。訓練士は家庭の犬のしつけから災害救助犬、警察犬といった様々な犬のしつけを行っています。

公認訓練士は技術と経験のレベルに応じて6種類の階級に別れています。2017年度に師範に登録されたのはわずか3名のみと狭き門。自分を高め続けられるのも、この資格の魅力です。

  • 訓練準士補
  • 訓練士補
  • 訓練練士
  • 訓練教士
  • 訓練範士
  • 訓練師範

資格取得にかかる費用

合計すると最低でも19,200円が資格取得に必要となります。

  • 一般社団法人ジャパンケネルクラブへの新規入会で入会金として2,000円
  • 会費1年分として4,000円、継続会費として4,000円
  • 会員証写真プリント代として500円
  • 公開訓練士権受験料として5,300円
  • 訓練試験資格登録料として3,400円

階級ごとに異なる登録料

階級 登録料
訓練準士補 ¥5,700
訓練士補 ¥5,700
訓練練士 ¥11,200
訓練教士 ¥22,400
訓練範士 ¥22,400
訓練師範 ¥33,700

JKC料金表

受験資格

全ての公認訓練士の資格取得には、ジャパンケンネルクラブの会員になり最低1年以上たっている必要があります。また、階級によって受験資格を満たしていない場合は受験することができないため注意しましょう。

訓練準士補

  • クラブに2年以上在籍していること
  • 指導手として訓練競技会における訓練試験で登録されたものが1頭以上いること

訓練士補

  • 本会公認トリマー指定機関ならびに研修機関で2年間の所定の課程を修了していること

JKC指定機関・研修機関

訓練練士

訓練練士資格を受けるためには、下記の3つの条件のうちどれか1つの条件をクリアしていなければいけません。

  • 年齢満18歳以上で、1年以上のJKCクラブ会員籍があり、公認訓練所の所員として登録され、入会以降、かつ、公認訓練所在籍中に、指導手として受験した訓練試験で、5頭以上の犬を合格させた者。(5頭は異なった犬で、少なくともそのうち3頭は CDⅠ 以外の合格犬であることが必要です。また、合格後の登録が必須です。)かつ、指導手として、異なる訓練競技会に3回以上出場していること。
  • 年齢満18歳以上で、2年以上のJKCクラブ会員籍があり、入会以降に、指導手として受験した訓練試験で、10頭以上の犬を合格させた者。(10頭は異なった犬で、少なくともそのうち5頭は CDⅠ 以外の合格犬であることが必要です。また、合格後の登録が必須です。)かつ、指導手として、異なる訓練競技会に3回以上出場していること。
  • 訓練準士補、または訓練士補資格を取得してから2年以上経過し、訓練準士補、または訓練士補取得後の指導手として行った訓練試験で登録されたものが3頭(3頭は異なった犬で、少なくともその内2頭はCDⅠ以外の合格犬であること)以上の者。かつ、指導手として、異なる訓練競技会に3回以上出場していること。

訓練教士

年齢満25歳以上で訓練練士として2年以上の経験が必要。訓練練士資格取得後に指導手として受験した訓練試験で登録されたものが、のべ40科目以上の者。そのうち3頭以上は CDⅢ 以上、OBⅠ以上、GDⅠ以上、IGPⅠ以上または災害救助犬認定試験A以上の合格犬であること。

訓練範士

年齢満30歳以上で教士経験3年以上、教士取得後の指導手として行った公開訓練試験で登録されたものが、のべ40科目以上の者。そのうち3頭以上が CDⅩ以上、OBⅡ以上、GDⅠ以上、IGPⅠ以上または災害救助犬認定試験B以上の合格犬であること。

試験科目の内容

訓練準士補・訓練練士・訓練教士・訓練範士は筆記試験のみです。
訓練士補は学科試験と訓練実技試験があります。

資格の難易度

JKC公認訓練士は受験資格が厳しいこともあり、人間ではなく犬の訓練となっているので、難易度としては高いと言われています。

資格の活用方法

この資格を取得すれば訓練士と呼ばれるようになり、家庭犬の訓練士や、警察犬の訓練士、盲導犬の訓練士はもちろんのこと、災害救助犬の育成、麻薬探知権や山岳救助犬、セラピードッグの育成などの分野で訓練士という資格を活用することができます。